「水着の素材ってどんなもの?」
「水着を長く使い続けたいけどコツはあるの?」
そんな疑問を解消します。
水着を洗うのって大変そう!
水着の素材がわかれば
洗い方のポイントもわかるよ
水着に使われる素材の特徴
水の中で動ける服=水着
プールで泳ごうと思った時、ぱっと思い浮かぶものが水着だと思います。
普通の服で泳がない理由を極端にいえば、水を吸収して水中で動けないからです。
そのため水着の素材選びには、どれだけ水の中で動ける(水の抵抗を受けない)かがとても重要になってきます。
はっ水性(ポリエステル・ナイロン)
はっ水性とは物の表面についた水を弾く作用のことです。
水着にこのはっ水加工を施すことで、水の浸透を防ぎ水中での動きを快適にしてくれます。
とくに吸水性が低く乾きが早いポリエステルやナイロンは、はっ水加工をする生地の素材に適しているため水着を作る際によく使われます。
伸縮性(ポリウレタン)
ポリエステルやナイロンだけでは水着がパリッとした生地になってしまい、水中での動きが制限されてしまいます。
そのため、水着にはポリウレタンという素材が必ず使われます。
ポリウレタンはゴムのように自由自在に伸縮し、体へのフィット感を高めてくれます。
水中での激しい運動にも対応し水の抵抗を受けにくくしてくれます。
ポリウレタンと塩素の関係
スポーツ施設のなかでも、とくに厳しい衛生基準をもつ場所がプールです。
そして全てのプールに欠かせないものが”塩素“です。
塩素は唯一、消毒設備としての有効性と安全性が日本で認められており、私たちが泳ぐためのプール内の水質を安全に保ってくれます。
また、水質以外にも入泳者によって持ち込まれる細菌などを瞬時に消毒してくれます。
それほど重要な塩素ですが、水着の伸縮性に欠かせないポリウレタンという素材に対しては劣化を早める効果があります。
残念ながら水着と塩素は切り離せない関係であり、着用回数が増えるごとに水着の弾力性がなくなったり、切れたりするのは避けられない事実です。
耐塩素性ポリウレタン
“水着に欠かせないポリウレタンが塩素に弱い”という話をしましたが、通常のポリウレタンよりも耐塩素性に優れたポリウレタンがあります。
水着ブランドメーカーなどはこの耐塩素性ポリウレタンを使用し、耐久性の高い水着を作っています。
また最近ではポリウレタンの代用としてポリエステル系複合繊維を使った水着も開発されています。
多少生地の厚みが増し伸縮性は弱くなりますが、丈夫で優れた素材です。
水着の洗い方
水着は消耗品です。
大体の目安として100時間泳いだら買い替えといわれています。
そんな水着を少しでも長く愛用したいという方は、洗い方を見直してみましょう。
塩素は水道水で洗い流す
塩素は水着の劣化を早めたり、色落ちの原因になります。
水道水で洗い流すことで対応可能なので、プールからあがったらすぐにシャワーを浴びて塩素をサッと流しましょう。
その後塩素残りがないように、水着の裏側も洗面台で洗いましょう。
日陰に干す
水着に使われるポリウレタンはゴムと似た性質をもっているため、塩素だけではなく紫外線にも弱いです。
紫外線を当てると水着の劣化や色あせの原因にもなるので、太陽に当てないように日陰に干してあげましょう。
また型崩れが気になる人は、平干しにしましょう。
過度な使用はオススメしません。もし使用する場合は5秒程度と短く切り上げましょう。
またドライヤーや乾燥機の使用は絶対にやめましょう。
ポリウレタンは熱に弱いので、水着を痛める原因になってしまいます。
もっと水着を丁寧に洗いたい人向け
中性洗剤で手洗い
真水で水着を洗ったあと更に中性洗剤で洗う方法です。
中性洗剤をぬるま湯で溶かし、水着を手で押し込むように洗いましょう。
塩素のにおいが気になる人にもオススメです。
まとめ
- 水着の素材はポリエステルとポリウレタンの組み合わせかナイロンとポリウレタンの組み合わせが多い
- 水着の素材は塩素・紫外線・熱に弱い
- 水着の洗い方は真水で洗うことと日陰で干すことの2つを大切にしよう
水着をすこしでも長く愛用したいね